JDSFのリアルタイム採点システム
JDSFは、自前でリアルタイム採点システムを持っているようだ。
筆者は、その存在は知っていたが、実際は見たことが無かった。つい先日、JDSFのホームページでそれについての詳細が記されているページを見つけたので、ココで紹介したい。
リアルタイム採点システムとは、携帯端末(PDA・小型パソコン→実物画像)を用いた採点管理システムのことである。
現行の方式(以降、手回収方式と呼ぶことにする)では、審査員は、決められた用紙(審査用紙)に審査結果を記入する。その用紙は予選ごとに回収係により配布・回収されて、システム係がそれを採点管理システム(ソフトウェア)に入力するという形態をとっている。
リアルタイム採点システムを用いると、その審査用紙は携帯端末となり、回収係が不要となる。また、システム係が紙から入力する必要がなくなるというメリットがある。
配布・回収の時間、入力の時間を短縮することが出来、更には入力ミスを防ぐことも出来るというメリットがあるわけだ。同時に人も削減できる。
これがあれば、審査表が張り出されるまでの時間もかなり短縮され、予選が終わったとほぼ同時に審査表を張り出すことすら不可能ではない。
メリットだけを見ると、全部リアルタイム採点システムにすれば良いじゃないかと言う意見が出てくるだろう。
しかし、現段階ではいくつか問題があるのではないか。
1つ考えられるのは、審査員が携帯端末を誤りなく操作できなければならないと言う問題だ。手回収方式は、今までずっと行われてきた方式であるため、変更するのが難しいわけだ。ただ、これは教育により解決できるだろう。
次に、端末の信頼度である。もしかすると誤動作する可能性があるかもしれない。審査中に誤動作した場合は大変だ。これは可能性は低いかもしれないが、機械を使う性質上、避けることは出来ない。
事実、手回収方式でも、入力ミス、人為的ミス、システムエラーなどの様々な問題があり、時折トラブルになっている。今までに出会ったことがある人もいることだろう。
そのような問題とくらべると、リアルタイム採点システムを使ったほうが、可能性を減らすことは出来、いいように筆者は思う。
まだまだ、リアルタイム採点システムにすべてのシステムが移行するとは思えないが、今後の進化に期待したい。
筆者の個人的な意見だと、安定したタイムクリティカルシステムが最も重要な課題だと思う。システムの信頼性が高ければ、導入の障壁もすこし下がるのではないだろうか。メーカーにも期待しなければならない。