元世界10Danceチャンピオン アダム&カレン リーブ インタビュー 1
とても気さくな元世界10ダンスチャンピオン
9月末,アダム&カレン・リーブ組にインタビューすることが出来た.
これから,3回に分けて彼等とのインタビューを公開しよう.
日本ではあまりなじみのない二人だが,世界の元10ダンスチャンピオンだ.
そして,世界スタンダードファイナリスト,アラン&ドナ・シングラー組とは兄弟である.
まだまだ若い二人だが,とても残念なことに去年末に引退した(カレンに限ればまだ20代!!).
これからは,アラン&ドナと一緒にオーストラリアでコーチャーとして次の時代のダンサーを教育していく人生を歩むようだ.
筆者の私も彼らのダンスが凄く好きだし,凄く魅力的だったと思う.そんな二人にインタビューできてとても光栄だ.
そんな彼らに,質問してみた.
現役時代の功績
左がアダム・リーブ(Adam),右がカレン・リーブ(Karen)
オーストラリアでスタジオを開いたと聞きましたが,どうですか?
Adam:
新しいスタジオはとても順調だよ.
私達はもちろん,アランとドナも初めてのスタジオ経営になる.
段々忙しくなってきたけど,とても楽しくやれている.
充実した仕事だね,大変だけど(笑)
(注1)
.
いつダンスを始めましたか?
Adam:
私は六歳の時に社交ダンスを始めたんだ.競技会に出始めたのは七歳からだね.
Karen:
わたしも全く同じだわ.
どうして競技ダンスを始めたの?
Adam:
私の両親はダンサー
(注2)
だけど,強制されなかった.私は若い時からずっとスポーツ
(フットボールやクリケット,サーフィン,スイミングなど)が好きだった.
ただ,親がダンスをちょっとやってみない?と多分言ったんだと思う.
色んな人と触れて,マナーを学ぶためという理由もあったし,もしかしたらいつか教える側になるかもしれないと思っていた.
結局,ダンスを通してたくさんの友達も出来たし,もちろん女の子とも出会えたしね(笑).
だから僕はダンスを始めたんだ.
Karen:
私のおばが,アイスランドの元チャンピオンだったの.だから私の両親がちょっとやってみたらって勧めたの.
バレエと競技ダンスを一緒にはじめたんだけど,バレエは好きになれなかった.って言うより嫌いだったの.
だから競技ダンスを選んで,一生懸命することにしたの.
始めはモダンから?それともラテンから?
Adam: 両方だよ.
Karen: 私も両方よ.
Adam: 私はニューボーグ
(注3)
もだ.
Karen: 私は違うわよ(笑)
Adam: そりゃそうだ,オーストラリア特有のものだからね
筆者: カレンはニューボーグを習いたいと思う?
Karen: No! テンダンスだけでもうお腹いっぱいだわ.
Adam: ニューボーグも入れれば20ダンス以上になるもの!
Karen: ちょっと考えることが多すぎるわ.
競技ダンスにどうやって接してきましたか?
Adam:
私は競技ダンスが大好きだし,競技ダンスをしていたいと思っていた.
皆にダンスを見せることも好きだったし,そうだなぁフロアの上で戦うことをとても楽しんでた.
あっ,殴ったり蹴ったり,そういう戦いは好きじゃないけどね(笑).挑戦することが大好きなんだろうね.
私たちの一番の強みは自分たちを客観的に評価できることだと思う.
私たちは,競技会において,精神的にとても強いと思っている.
競技会では,ただ全てを忘れてパフォーマンスをすることだけを考える,そしてそれが出来る.
私たちは自分たちの踊りがとても好きだしね.
引退という次のステージに進んだのは,自分たちのことだけを考えていた段階から,
次の段階に移行したかったからなんだ.そして私たちはもう結婚して5年になる.
そろそろ家族も欲しい頃だしね.ダンス自体はとても若い頃からやっていたしね.
もう30年近くになる.
Karen: 私はまだ20年ちょっとだわ!!
Adam: カレンは違うよ.僕はもうおっさんだから(笑)
現役時代の功績
元オーストラリアチャンピオン&元アイスランドチャンピオン.
そして元世界10ダンスチャンピオン.主な結果は以下のとおり.
2000年 European Professional TenDance Championship 優勝 | |
2001年 World Professional TenDance Championship 3位 | |
2003年 World Professional TenDance Championship 優勝 |
1.DanceSpace383
2.両親はRay&Margaret Reeve.元全英3位.筆者が聞いた話では,スローアウェイオーバースウェイは彼らが始めて試合で使ったそうだ.