競技ダンサー専門 潜在能力ブレイクスルーコーチ 三石崇 インタビュー
2012年度の初め、4月1日。東京ではちょうど前日が桜の開花日でやっと春が来たなぁという時。「競技ダンサー専門 潜在能力ブレイクスルーコーチ」の三石崇先生にインタビューすることが出来た。
:先生のお仕事って何ですか?(以降、灰色バックは筆者)
「あなた自身も気づいていない『勝つための』新たなイメージや身体感覚を引き出してダンサーとしてブレイクスルーしませんか?
メンタルコーチングを受けたプロ競技ダンサーが統一全日本戦で3次予選から準々決勝(16位)へ躍進!
競技ダンサー専門 潜在能力ブレイクスルーコーチ」です。
→オフィシャルブログ http://ameblo.jp/tkmittsu/
前は「競技ダンサーの本番力アップ専門家」っていうのを使っていたんですが、競技選手にとってより分かりやすいようにしようと思って。
:詳しく教えてください。
A級に上がったけど、上がった時から成績が伸び悩んで…、っていう人いますよね。
たくさんレッスンを受けて、たくさん練習もして、フィジカルトレーニングもしてるんだけど、壁を越えられない。
そんな時に、「メンタルコーチング」を受けて今まで気づいていないようなイメージに気づけたり、感覚などを身につけて、ダンサーとしてブレークスルーする。
壁を越えるお手伝いをしています。
詳しく知りたい方は、ホームページを見てください。→潜在能力ブレイクスルーとは?
:あまり知られていない職業だと思うのですが、三石先生の他に競技ダンスのメンタルコーチングをしている人はいるんですか?
今のところ、競技ダンスの分野でメンタルコーチングをしているのは、私だけだと思います。
:パイオニアですね!しっかりといろんな人に存在を伝えていく必要もあるから大変ですね。「ダンスの技術+フィジカル」だった今までに、「+メンタル」をする感じでしょうか。
まさにそうです!
:先生が、メンタルコーチングをはじめようと思ったきっかけはなんだったんでしょう。
もともと私はサラリーマンで、コールセンター業務の管理やコンサルティングの仕事をしていたんです。
何百人体制で電話を受けるような会社でした。その中の10人くらいのチームに1人のチームリーダーみたいな人がいて、その人は電話を受けるわけじゃなくて、いろいろ指示したり、チームのモチベーションあげたり、対処の仕方を教えたりするんですが、そのチームリーダーでした。
そういうところって、大学生や劇団員をやっている若い人から、年配の主婦の方まで、いろんな人がいるのでマネジメントがすごく大変なんですね。年上のベテラン主婦の人に指示したり、ぜんぜん社会経験のないような大学生をちゃんと電話を受けられるように指導したりとか。
8時間くらいずっと座って電話対応していたりするんで、チームのやる気、モチベーションをあげるのもしなきゃいけないんです。
私も、どうやってマネジメントすればよいか悩んでたんですね。自分の勘とか、他のチームリーダーの真似とかいろいろ試行錯誤してたんですけど、あるとき会社でコーチング研修みたいなのがあって、それがコーチングと出会ったきっかけだったんですけど、そのコーチング研修で習ったことをチームでやってみたら、みんなやる気出しちゃって。
コーチングすげえなと思って、独学で勉強を始めたんですけど、まぁ独学なんでうまく行ったり行かなかったりだったんですよね。
それでサラリーマンの仕事をしながら、コーチングスクールに通い始めたのが2年前。
ある時、「絶好調のパフォーマンスを出せていたときの身体状態や精神状態を出せる手法」があるんですけど、それを学んだんですね。そのころ、私もアマ戦とか出てて、それを競技会で使って、昔の絶好調のパフォーマンスを出せるようにやってみたらどうなるんだろうと思って、2年前の秋の試合だったんですが、やってみたんです。
学連の時から試合に出て、社会に出てもアマ戦に出てたんで、試合には慣れてるんですけど、やっぱり当日になると浮き足立ったりとか、なんかこう、他のメンバーを見てもドレスを新調してたりとか、きちっとメイクしてたり、練習してるのみたりすると、「あ、なんかこいつ上手いな」とか思っちゃったりして、負けそうだなと勝手に思っちゃうとかあったんですね。
けど、そのコーチング法(絶好調を再現する)を自分でやってみたりすると、そんなのが全然なくて、すごい自信満々で5、6年前のすごい絶好調だったころの感覚だったんです。
周りのこともぜんぜん気にならなくて、フロアに出ても自分がチャンピオンだ!みたいな。
競技中にフロアでぶつかったりしたら、ハエがあたったみたいに。いつもはすごく気になってたのに。他の人のこととかぜんぜん気にならなくて、自分のことにすごく集中できて、すごくパフォーマンス良く踊れたんですよね。
成績はそこまででもなかったんですけど、すごい感覚が良くて、このままずっと試合に出られたらすごいことになるなと思って。
:良いですよね、パフォーマンス良く踊れるってことはすごく大切ですもんね。
そうですよね。迷いがなくなって、自分は今日これをやればいいんだ!みたいな。周りも気にならないし、良いなぁと思って。
で、これを学連の後輩に教えたんですよね。教えた二人とも「これ、すごくいいです!」って言ってくれて。アマチュアの知り合いの女の人にも教えてみたら、「今まで勝てなかったカップルにも勝てて嬉しい!」って言ってくれて。
「これをプロの人に出来たらすごいんじゃないか!」って思うようになって。
そのころプロのコーチとして独立したところだったんですけど、どういう分野でいこうか迷っていたときに、私の趣味の競技ダンスとプロのコーチングを掛け合わせてみようって思ったのが、競技ダンスのメンタルコーチになったきっかけなんですよね。自分が良いなと思ったものをプロの選手に使ってもらえると絶対良いんじゃないかなと。
:私も競技をしてますから、パフォーマンスが良いのが一番なんですよね。練習が上手くいかない、悪いと思ってても競技会の日は来ちゃって、「何とかやらんとしゃあない」なんて思ったこともあって。毎回「チャンピオン」のようなパフォーマンスで競技できるっていうのは、すごいことだと思いますね。
:三石先生の今後のビジョンは、どのようなものでしょう
僕にしか出来ないメンタル面でのサポートをしたいですね。それぞれの目標が違うんで、それぞれの目標を達成するのを精一杯応援したいなって言うのはありますね。
その選手の実現したい目標とか、やり方とかを実現する手助けになりたいです。
そもそも目標に気づいてもらうっていうのもあるんですけど、本人が気づいていないような、体の根底にあるというか、自分のモチベーションの基というか、それに気づいてもらって。
「あ、俺はこれを本当にやりたいんだ」って気づくと、人間ってすごいパワーが出てくるんですよね。
私はここをやりますっていうか、例えばB級からA級になりたいって「”言ってても、思ってない”」と練習に身が入らないし、本気で努力しないんですよね。
:日本のダンス界は、子供のころから始めて、お金のこととか、いろんなことを気にせずやれる時期にダンスをやってきたっていう人は少ないように思います。今のトッププロ選手も学連出身が多いことにも、それは現れていると思うんです。で、プロになってお金とか、海外渡航の予定とか、家族とか気にしないといけないことがたくさんふえちゃって、「疲れちゃったから練習休もうか」なんて。これは多少私の主観も入っているんですけど、どうしてもモチベーションを保つのが大変だと思うんですよね。
やっぱりプロの方は、そういう方多いですね。
だからこそ、そこをサポートしていきたいみたいなものはありますね。
プロになるときはすごい燃えてて、トップ選手になろうって思ってたのに、プロの生活を続けていく上で忘れていったりとか、周りに「そこは目指せないんじゃないの」って言われてメゲちゃったりとかもあるんですよね。
その中で「本当にやりたいこと」は何でしょうねってのを話して、「これやりたい!」ってその人なりの目標に気づいてもらって、それに向かっていくのをサポートしていきたいですよね。「目標を達成してもらう」ってのをすごく大切に思っていますから。
その人をサポートするってなると、まずそこを掘り下げます。
「自分が本当にやりたいこと」だと、本当に力が出ちゃうんですよね。
しっかりと「自分なりの目標」をみつけてもらって、そこに向かって一緒に努力するってのが私の仕事だと思ってます。目標を達成してもらえると最高ですね。
:先生の夢
最終目標じゃないんですけど、ひとつやれるっていうか、やりたいなっていうのがあって。
今のサポートしている選手か、今後サポートする選手と叶えたいことがあります。
私がブラックプールの本戦を見にいってて、私がメンタルサポートしている選手がファイナルで踊ってるんです。
そして、ファイルが終わり表彰式の時に、司会のマーカスが、「優勝は、フロム ジャパン!」と言って、その選手の優勝がコールされるんです。
そして、ウィンターガーデンにいる日本人たちが全員盛り上がっている!日本人以外の国の人々も「2011年日本は震災で大変だった。 日本人ダンサーが全英選手権で優勝したことは、 今も復興で大変な人々にとって大きな勇気と希望を与える快挙だ!」と言って称えてくれている!
そんな場に立ち会いたい!、やりたいっ!
そして、日本人でも、世界チャンピオン、絶対に実現できると信じています!
三石崇
競技ダンサー専門 潜在能力ブレイクスルーコーチ