アジアオープンはJBDF、JCF、JDCの全選手が出場可能に。
2013年2月24日(日)に開催される「WDC公認 アジアオープンダンス選手権大会2013」(JDC主催)に、JBDF・JCF・JDC3団体の全選手が出場可能になることがWDCから発表された。
24.1.2013 Freedom to Dance for all Japanese Competitors in all WDC Recognized events in Japan.
2013年1月24日にボーンマスにて、ドニー・バーンズ(WDC)、篠田忠(JBDF)、天野博文(JCF)、中川勲(JDC) などの各団体関係者による会議が行われた。その結果、JNCPDの所属団体であるJBDF・JCF・JDCの3団体の全選手が、「WDCの認定する国際競技会」に出場可能となることが取り決められた。
これまでもWDCは、WDC認定の競技会について、WDC所属団体の全ての選手が参加できるようにと勧告していたが、それが公式に受け入れられた形だ。
今までも、オープンではあったが、団体からの圧力があり参加できないという状況だった(WDCの所属選手として出場が可能。JBDFは上位選手のみに参加を許可していた)。
WDC認定の国際選手権については、この動きによりエントリーが自由になることが期待される。
結果として、2013年のアジアオープンもJBDFからの参加選手は上位のみと制限される形となったのは残念。
筆者個人としては、JNCPDの統一全日本選手権、JBDFのインターナショナルダンス選手権、JCFのギャラクシーマスターズ、JDCのアジアオープンの4競技会が、どの団体の所属選手もフリーエントリーであれば、盛り上がるんじゃないかなぁとは思う。運営はかなり大変だろうとは思うが。
運営が大変な理由のひとつはチケットによる興行収入だ。
現状では、それぞれの団体の競技会のチケットは、それぞれの団体所属の選手が売る(選手会にチケットの販売依頼が来たり、販売を課せられる場合もある)という状況で、選手は競技会に参加するだけではなく、チケットの販売も行わなければならない。
そのため、団体の競技会はその団体所属選手のものという意識も強い。
もちろんこれだけではないが、それらについては、また機会があれば記事にしたい。
このチケット販売をどう処理するかも、今後、プロ競技ダンス界が取り組むべきトピックの一つとなるのだろう。
WDCがホームページで公式に示したことについて、意味のある一歩となることを日本のプロダンス界の一員として期待したい。